介護施設には、たくさんの高齢者が暮らしている。施設のレクリエーションは、介護現場ではとても重要な役割を担っているのだ。自分で自分の身の回りのことができるうちは一人でも暮らせるが、介護が必要になると自分の体の機能低下によって精神的、社会的QOLが下がってしまう。特に精神的ストレスが起こす問題は深刻である。記憶力が急にわるくなったり、身体的機能が低下してしまうとイライラしたり、落ち込みやすくなるのだ。これを緩和するのがレクリエーションの役割である。介護施設では、生活する以外にもイベントを開催して、体を動かしたり、人と話をしたり、楽しんでもらう時間をつくる。笑いによってセロトニンというホルモンが分泌され、体の痛みを軽減したり幸せな気持ちになるのだ。
介護現場でのおすすめのレクリエーションを3つ紹介する。脳を使う脳トレ型、体全体を使う運動型、手芸や折り紙などの創作型の3タイプだ。脳トレ型はゲーム感覚でできるもので、クイズや伝言ゲームは道具も使わないので怪我をすることもない。運動型のレクリエーションのおすすめは野外ならゲートボール、屋内なら風船を使ったバレーボールが楽しいだろう。音楽に合わせて踊るのもいい。
創作型のレクリエーションは、物づくりが得意な人向けである。折り紙や、アクリル毛糸の指あみなど、道具で怪我をしないように注意して選択することが重要だ。どのレクリエーションでも、向き不向きがでてくるので、興味があるものからまずやってみることが大事である。